ディスクやパーティション管理、データ復旧、データバックアップ分野のソフトウェア開発を行っているMiniTool様(https://jp.minitool.com/)より、動画変換ツール『MiniTool Video Converter』のレビュー執筆依頼のお話をいただきました。
今回紹介させていただく動画変換ツール『MiniTool Video Converter』は、動画や音声のファイル形式の変更、音声の抽出、動画データサイズの圧縮、PC画面の録画などができるソフトウェアです。
対応している動画のファイル形式は1000以上!
よほど特殊なファイル形式でなければ、これ1つで対応してくれそうです。
MiniTool Video Converterの概要
『MiniTool Video Converter』は、MiniTool社が開発した、動画変換ツールです。
1000種類以上の動画/音声形式に対応しており、相互に変換することができます。
また、画質を落とすことなく動画のデータサイズを圧縮することが可能。
さらに、最高4K画質でパソコンの画面をキャプチャすることができます。
体験用の無料版のほか、1ヶ月サブスクリプション、6ヶ月サブスクリプション、12ヶ月サブスクリプションのプランが用意されています。
システム要件
- OS:Windows 10(64ビット)、Windows 11(64ビット)
- CPU:Intel Core i5以上、2GHz以上
- GPU:Intel HD Graphics 5000以降、NVIDIA GeForce GTX 700以降、AMD Radeon R5以降
- メモリ:4GB以上
- ストレージ:1GB以上の空き容量
レビューに使用したバージョン
今回私が評価に使用したのは、Ver. 4.3.0.0の有償版です。

ファイル形式の変換
動画や音声データのファイル形式を変換するには、まず、左サイドメニューの「動画変換」を選択し、ウィンドウ内にファイル形式を変換したいファイルをドラッグ&ドロップします。

変換前のファイルをドラッグすると、現状のファイル形式や解像度、ファイルサイズ、時間が表示され、その右側に変換後のファイル形式等が表示されます。
ファイル名を変更したい場合は、下の図で「ファイル名変更」と示したボタンを、ファイル形式等を変更したい場合は「ファイル形式設定」と示したボタンをクリックします。

動画のファイル形式を変更する場合、「動画」タブをクリック後、左側メニューからファイル形式を選択します。
ABC順ではなく、よく使われるファイル形式順にならんでいるようです。
目的のファイル形式が上の方に見当たらない場合は、一番下の「検索」を使用すると早く見つかるかもしれません。
また、より詳細な設定をしたい場合は、マウスを持っていったときに表示されるボタン(下図で「詳細設定」と示した部分)をクリックします。

詳細を設定する画面は以下のようになっています。

品質を「高品質」にすると、画質、音質共に高品質を保ちますが、データサイズは大きくなります。
また、「低品質」にすると、画質、音質共に品質が下がりますが、データサイズは小さくなります。
他の項目については、以下に示すとおりです。
動画:
エンコーダ | 必要がない限り変更する必要はありません |
解像度 | 小さくすると、データサイズは小さくなりますが、画質が悪くなります |
フレームレート | 小きくすると、データサイズが小さくなりますが、特に動きや色の遷移が激しい画像で画質が悪くなります |
ビットレート | 小さくすると、データサイズは小さくなりますが、画質が悪くなります |
音声:
エンコーダ | 必要がない限り変更する必要はありません |
チャネル | オーディオシステムのチャネル数(ステレオ(2チャネル)や5.1チャネル(6チャネル)など)より小さくすると、音質が悪くなります。 |
サンプルレート | 小さくすると、データサイズは小さくなりますが、音質が悪くなります |
ビットレート | 小さくすると、データサイズは小さくなりますが、音質が悪くなります |
すべての設定が終わったら、「変換」をクリックします。

ファイル形式の一括変換
上では1つのファイルのみを変換しましたが、複数のファイルを一括変換することも可能です。
複数のファイルを一括変換するには、変換したい複数のファイルをウィンドウ内にドラッグ&ドロップし、変換後のファイル形式等を設定したのち、「すべて変換」をクリックします。

動画圧縮
『MiniTool Video Converter』を使用すると、簡単に動画のデータサイズを圧縮することができます。
メイン画面の左サイドメニューから「動画圧縮」を選択し、圧縮したい動画ファイルをウィンドウ内にドラッグ&ドロップします。

下の図で示した設定ボタンをクリックします。

動画の圧縮率とファイル形式を指定します。
推奨範囲よりも小さなファイルサイズを指定した場合、画質が落ちることがあるので、なるべく推奨範囲内を指定しましょう。
また、プレビューを行うことで、圧縮後のイメージを見ることができます。

設定が終了したら、「圧縮」ボタンをクリックします。

『MiniTool Video Converter』を使用した感想
MiniTool社の動画変換ソフトウェア『MiniTool Video Converter』を使用して1番に感じたのが、ユーザインタフェースのシンプルさ。
使い方を調べることなくすいすいと使うことができました。
それでいて、フレームレートやビットレートなどの細かい部分まで指定することができますので、中上級者の方でも満足できるのではないかと思われます。
動画圧縮機能も簡潔で使いやすいですが、中上級者の方であれば、ファイル形式の変更機能を使って、解像度やフレームレート、ビットレートを変更してより”攻めた”圧縮を試みることもできそうです。
私は他の同様のソフトウェアを使用したことがないため、変換速度や圧縮速度について相対的な評価をできないのですが、特に遅いとは感じませんでした。
まずは無料版を試してみる価値はあるのではないかな?と感じました。
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