MiniTool様(https://jp.minitool.com/)より、同社のPDF編集ソフト『MiniTool PDF Editor』の紹介記事を書いてみませんか?というご提案をいただきました。
しかしながら、私はPDF編集ソフトをバリバリ使い倒した経験がないため、初心者目線でのインプレッション記事を書かせていただくということになりました。
これからPDF編集ソフトを使おうと考えておられる方、『MiniTool PDF Editor』ってどんな感じなの?って思われている方のご参考になれば、という目線で書かせていただきたいと思います
PDFについて
まずは、PDFについて簡単におさらいしておきたいと思います。
それくらい知ってるよって方は、読み飛ばしてください。
PDFとは
PDFとは、Portable Document Formatの略で、パソコンやタブレット、スマートフォンなどのディジタル端末上で文章や図、表などを表示するための電子文書ファイル形式です。
米国のAdobe社が開発し、1993年に『Adobe Acrobat』に搭載されました。
その後、2008年に国際標準化されています。
PDFが使用される理由
PDFの最も大きな利点は、環境に依らず元のレイアウト通りに表示、印刷することが可能な点です。
パソコンだろうがスマートフォンだろうが、iOSであろうがAndroidであろうがWindowsであろうが、作成時のレイアウトで電子文書を閲覧することができます。
たとえば、『Microsoft Word』で作成した文書を『一太郎』などの別の文書作成ソフトで開くとレイアウトが崩れますし、同じ『Microsoft Word』であっても、バージョンが違っているとレイアウトが崩れることがあります。
また、文書を作成したコンピュータにインストールされているフォントが、その文章を閲覧したコンピュータにインストールされていない場合、意図せぬフォントになってしまうこともあります。
そのため、文書のレイアウトを崩したくないとき(異なる環境でも見たいとき)、文書を長期保存したいとき(文書作成ソフトのアップデートの影響を受けたくないとき)などに適した電子文書ファイル形式となっています。
『MiniTool PDF Editor』をカタログレベルで見てみると…
前置きが長くなってしまいましたが、ここから『MiniTool PDF Editor』についてみていきたいと思います。
が、いきなりソフトを触るのではなく、まずはカタログ(Webサイト:https://pdf.minitool.com/)を見ていきたいと思います。
気になるところ
まずは良い点から書きたいと思うところなのですが、『MiniTool PDF Editor』のWebサイトをご覧になった方のほとんどが思うであろうことが、
「英語…」
という点だと思います。
英語がからっきしダメな私も、Webサイトが英語なのを見て、今回のお話は断ろうかと思いました。
しかし、最近の機械翻訳の性能は上がっていて、ブラウザの翻訳機能を使うだけで、9割以上はたやすく理解できると思います。
表の中の単語などで一部誤訳が見られましたが、それもインターネット上の英和辞書を利用すれば問題なく理解できると思います。
そして、次は朗報。
商品紹介サイトは英語表記でしたが、『MiniTool PDF Editor』は日本語を含む9言語に対応しており、メニューなどは日本語表記に変更することができます。
これは、英語が得意でない人にはうれしいポイントですね。
良いところ
いきなり「気になるところ」から入ってしまいましたが、それを上回る『MiniTool PDF Editor』の良いところが、価格が安いところだと思います。
価格が米ドルで表示されていてちょっと不安になるところですが、現在(2024年12月18日)の為替レートで計算すると、月々プランが約2,920円/月、年間プランが約880円/月、永続ライセンスが約15,210円となっています。
PDFの開発元であるAdobe社の『Acrobat』と比較してみると…
MiniTool PDF Editor | Acrobat Standard | Acrobat Pro | |
月々プラン | 約2,920円/月 | 2,728円/月 | 3,380円/月 |
年間プラン(月払い) | 約880円/月 | 1,518円/月 | 1,980円/月 |
年間プラン(年払い) | ― | 18,216円/月 | 23,760円/月 |
永続ライセンス | 約15,210円 | ― | ― |
月々プランこそ『Acrobat Standard』より高いものの、年間プランの月払いでは『MiniTool PDF Editor』の方がはるかに安いですし、年間プランで12ヶ月支払った場合は880円✕12ヶ月=10,560円ですから、『Acrobat』の年間使用料を一括払いするよりも安いことになります。
また、『Acrobat』にはない永続ライセンスを購入した場合でも、『Acrobat』の1年分のライセンスより安いことがわかります。
『MiniTool PDF Editor』でできること
さて、Adobe『Acrobat』よりもお値打ちなことがわかった『MiniTool PDF Editor』ですが、どのような機能を持ち合わせているのでしょうか。
『MiniTool PDF Editor』のサイトから、実装されている機能を抜き出してみたいと思います。
PDFを見る
- PDFの表示、回転、表示テーマの変更、ルーラーの表示
- 画面の分割
- 文字数のカウント
- 詳細検索
- クイック翻訳
- テキスト読み上げ
注記
- ハイライト
- テキストの追加
- 下線、波線、キャレット、矢印、線、図形の追加
- 取り消し線
- 付箋、スタンプ、ステッカー、添付ファイルの追加
- テキストボックスの追加
- 図表等のコールアウト
- 測定
- 消去
編集
- テキスト、画像、リンク、背景の挿入、追加
- 置換
- ページの分割、削除
- 傾きの補正
- 文字認識
- 目次の抽出
変換
- PDFからMicrosoft Word、PowerPoint、Excelへの変換とその逆変換
- PDFからJPEG、BMP、TIF、PNGへの変換とその逆変換
- PDFからHTMLへの変換
- PDFからTXTへの変換
- PDFからDWG、DXFへの変換とその逆変換
- PDFをスキャン
- PDFから検索可能なPDFへの変換
ページ
- PDFファイルの結合、分割
- PDFファイルの抜粋
- PDFファイルにページを追加、挿入、置換、削除
- PDFファイルにページ番号、ヘッダー、フッターを追加
セキュリティ
- パスワードで保護、パスワードの削除
- ディジタル署名(電子署名)の追加
- 電子透かしを追加
共有
- E-mailに送信
次ページからは、実際に『MiniTool PDF Editor』を使ってみます。
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